年内最後の生田緑地。越冬準備は万全に!
2024年12月に生田緑地でホトケドジョウの保全調査を行いました。
この年、3回目の調査で、冬のこの時期には冬越しに備える大事な作業を行っています。

採集では全体で91匹のホトケドジョウが見つかり、そのうち56匹がその年に生まれた「当歳魚」でした。
一時期、個体数がかなり減ってしまい心配していたのですが、前回行った7月の調査ではたくさんの稚魚が確認され、冬までの生存率もまずまずのようで一安心です。


この時期、ホトケドジョウたちは越冬場である民家園側の深場に集まっていて、そこに設置した間伐材を使った2つの魚礁をよく利用しています。今回も採集されたホトケドジョウの半分近い37匹が魚礁で見つかり、冬越しには欠かせない隠れ場となっていることが確認されました。
この魚礁の修理や、周囲の泥上げなどの整備作業もしたので、越冬の環境を整えてやることができたと思います。

それ以外では、在来種のヌカエビが前回に続いて採集できなかったことが心配です。一方で、外来種であるアメリカザリガニは数を減らしていてサイズも小型化しているので、こちらはいい傾向だと言えそうです。
☆ホトケドジョウについてはコチラ(かながわ希少淡水魚図鑑へ)
【資料】


