123匹のホトケドジョウ! 生田緑地で調査を実施

2025年10月5日、川崎市の生田緑地内にあるホトケドジョウ復元地で調査と整備を行いました。今年も夏の暑さがひどく、雨も少なかったこと、さらには大規模復元池で漏水があったため、繁殖状況がとても心配されていました。

しかし、採集結果は大規模復元池で111個体、民家園の船頭池で12個体の合計123個体とまずまず悪くない数字で一安心でした(文末の図1、2)。大規模復元池では、民家園側(図1のA地点)と奥の池側(図1のC地点)のエリアにたくさんのホトケドジョウが集まっていて、当歳魚はほとんどがこの辺りで採集されました。

また、外来種のアメリカザリガニの採集数は例年より多かったのですが、大型個体は少なくなっています。そのためバイオマス(総重量)としては昨年より減少していました。
特筆すべきは、これまた外来種のカワリヌマエビ類が激減したということです(文末の図1)。原因は不明ですが、池の環境やそこに暮らす在来の生き物にとっては大きなプラスですね。

とは言え、大規模復元池は美術館からの湧水が停止し、また、民家園側からの湧水も減少しているため、水温が例年より高くなっていて、今後も予断を許さない状況が続きます。
次回は越冬準備を兼ねた調査を12月に行う予定ですので、継続して現地の様子を注意深く見守っていきたいと思います。

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